風の谷のナウシカ 漫画コミックス7巻セット

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ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
宮崎 駿 (2003/10/31)
徳間書店
価格:¥ 2,780 (税込)
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カスタマーレビュー

読者口コミ評価映画「風の谷のナウシカ」の原作
全部で約1100ページ。その中の約220ページが、映画の部分に当たる。
単純に約4倍の続きがあるとも書ける。

●本は26×20cmの大きさ。迫力がある。紙の質はわら半紙風。(長く保存したい場合は、別に愛蔵版の漫画本がある。)
●1巻には、40×60cmの水彩画ポスターが付属。
●1〜6巻までは、20×30cmのとじ込み水彩画ポスターが付属。ナウシカ単独、または脇役との構図でどれも味わい深い。(ポスター/4巻:王蟲とナウシカ。6巻:巨神兵とナウシカ。)

漫画としては、今のコミック単行本とくらべて「コマ割り」が小さい。手描き風で独特。
映画の内容とは微妙に異なり、より深く大きな主題に迫っていく大文学作品に仕上がっている。
試しに読みたい場合は、1巻と2巻を集めれば、映画の内容とのちがいが理解できる。
映画を観てからはもっと理解したいと思っている場合は、全巻揃えるといいかもしれない。

誉めすぎかもしれないが、この漫画はゲーテ、ファウストといった海外の文学作品と肩を並べるくらいだと思う。逆にいえば長編の小説などを読まない人にとっては、それだけ読みづらいものだとも思う。

芸術的な文学作品の漫画。芸術的な大衆娯楽作品としての映画。
その両方を製作した宮崎駿さんの実力。誇り高く日本の芸術性を広く世界に認知させたその功績に、ただただ驚愕した。栄誉の人だと思った。

手塚治虫さんは現在主流の漫画の偉大な礎であり根源といえる。
宮崎駿さんは書籍「出発点」のなかで、手塚治虫さんに強いライバル心を向けている。それは目を疑う程あからさまで「手塚さんのアニメで、アニメ業界は仕事を安く請け負うようなことになった」というような内容を含んでいる。もしかしたら、手塚漫画に対する、挑戦的な漫画でもあるのかな、とも感じた。大きな流れに感動した。

読者口コミ評価不思議な読後感
「ナウシカ」が上映されたのは20年以上前です。
映画版「ナウシカ」が傑作であることは言うまでもないでしょう。しかし、当時はこう思ったものです。
「腐海や蟲たちは世界を浄化した後は、消えてゆくのだろう。なんて人間に都合のよい生態系なんだ。」(本当の自然であれば人間が死のうが生きようが関係ない)
この答えが漫画版「ナウシカ」でしょう。腐海の謎に対する答えはこの中にあります。
同時に、この時代に生きる「人間たち」の謎も明らかとなります。
映画版「ナウシカ」は環境汚染の危機とヒューマニズムを歌い上げ、素直に感動的でしたが、漫画版「ナウシカ」は完全にSF世界であり、道徳を超えた次元にあります。神話的な物語です。

読者口コミ評価初期宮崎
『タイタンの妖女』を、爆笑問題の太田が薦めていたという軟派な理由だけで読んだ。
読み終えて、真っ先に感じたことは既視感。この結末には、どこかの作品で出会った気がする。
思い出そうとするがなかなか思い出せず、小骨が喉に引っ掛かったような感覚を抱きながら、1週間が過ぎた。既視感ではなく勘違いだったか。ということ以前に、その感覚自体を忘れかけていた。きっかけというものは特になく、不意に解答が飛来した。そうだ、『ナウシカ』だ。
『ナウシカ』といっても映画版でなく、原作版の『ナウシカ』。作品の中に於ける人類の位置付けは、『タイタン』と『ナウシカ』ともに完全といっていいほど同一である。異同は、前者が俯瞰的に描かれているのに対して、後者は没入的に描かれているということ。前者は冷笑的に、突き放すように描かれいているが、それも著者の屈折的な熱意、熱意の裏返しなのだろう。一方、後者はその熱意を直接的に、反転させることなく描いている。皮肉か直情か、どちらを好むかは人によって違うだろうが、どちらの作品も読み応えがある。
私的には、読み終わった後の感覚や、ストレートなものを好む自分の性格も踏まえて『ナウシカ』に。岩波文庫の作品群のように、100年後に「古典」になっていてほしい作品です。

読者口コミ評価完成された世界観 地を這い生き抜くナウシカを描いた素晴らしい漫画
完全にひとつの世界が確立している。現実世界を生きながら、同時並行でこのような完璧な世界を作り上げた宮崎駿の創造力に、ただもう脱帽するばかり。
私は映画版を先にみてその後漫画を読んだが、映画版のようなシンプルな起承転結ではない。
映画よりも民族構成が込み入っており、映画のナウシカは全体的に青く、清涼で空を飛んでいる少女のイメージだったが、漫画の中では地面を這いずり回ってしぶとく美しき生を生きている。
虐殺の描写もきつく、民族紛争と戦争行為のやるせなさを徹底的に描いている。
現実世界の中東でもこのようなことが行われているのだろうか。
宗教を含む各民族なりのアイデンティティがあり、その連合体があり、さらに連合体をたばねて対立する強国があり、その国を統べる支配者がいる。漫画中では支配者として生まれついた悲劇、カリスマとして民を先導していかなければいけない者の宿業も描かれる。戦争に翻弄される名もなき民衆の悲劇と、支配者およびカリスマとして民衆を大きな意味で導かねばならない人たちのそれぞれの苦渋が描かれ、非常に奥の深い一作。凄惨な描写が多いのに、ラストは綺麗に終わる。読後感は良い。読んだ後、長い世界を旅したような心地よい脱力感に包まれる、大変に完成された漫画である。

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