![]() | ピアノの森―The perfect world of KAI (3) 一色 まこと (2005/04/14) 講談社 [音楽・クラシック漫画コミックス] 価格:¥ 540(税込) 1500 円以上国内配送料無料 この商品の詳細を見る 森のピアノは、その少年を待っていた。 |
【カスタマーレビュー】
ショパンの「小犬のワルツ」がすっかり気に入ってしまった海こと「カイ」(えっと、主人公の名前ね)。森のピアノで弾いたところが、てんでショパンになってない。でも、なんとかして「小犬のワルツ」をイメージするとおりにピアノで弾きたいカイは、いやいやながら阿字野にレッスンを受けることに・・・・・・。と、こんな感じで話が滑り出して行く第3巻。
「月光」〜「取り引き」にかけての話の展開と、その中に置かれた絵が素敵でした。森の中にさっと射し込む月の光と、その光に浮かび上がるピアノ、月光を浴びるようにしてピアノの前に立つカイ。胸に染みてくる透明感がよかったあ。カイの瞳にピアノの鍵盤が映っている絵もしゃれてましたね。
にしても前巻までと比べて、雨宮の印象ががらりと変わりました。カイの才能にただ目を丸くするだけだった友達から、「カイに負けてられっか!」と闘志を剥き出しにするライバルへと大変身。
雨宮のキャラがポジティブになったおかげで、話に俄然、活気が出てきましたね。
第16話「Kai meets CHOPIN」から、「ショパンを弾くために」「ショパンを弾くために 2」「ショパンを弾くために3」「レッスン開始」「繰り返し」「逃げられない」「月光」「取り引き」まで。
ヤングマガジンアッパーズ1999年第8号〜第16号掲載の作品を収録。
![]() | ピアノの森―The perfect world of KAI (2) 一色 まこと (2005/04/14) 講談社 [音楽・クラシック漫画コミックス] 価格:¥ 540(税込) 1500 円以上国内配送料無料 この商品の詳細を見る 森のピアノは、その少年を待っていた。 |
【カスタマーレビュー】
一度読み始めたら止まらない面白さがあります。続きが知りたいと思うドキドキ感は歯痒いのですが、その分読んでいる時の幸福感はたまりません。そんな感情を味合わせてくれる作品です。
絵のタッチや描写が繊細で、デフォルメされて描かれているなど、可愛らしい画風なので、現実のイイトコだけ抜き出して綺麗にまとまっちゃているお話かと思われる方もいるかも知れません。しかし実際は結構ヘビーな部分が多々あります。主人公の母親が体を売って生計を立てていたり、同級生のいじめっ子は主人公を「淫売の息子」と罵ったり、部落差別的なこともこの町の中では存在しています。ただ、このような設定が良い方向にはたらいて作品のレベルを高めています。
海のピアノの才能がとんでもなく、ほぼあり得ないことなのですが、そんなことが気にならないパワーと魅力がこの作品にはあります。きっと読めばハマリ、この本に出合えて良かったと思うことができるでしょう。
阿字野先生はカイの秘められた能力を見出す。彼を拒絶するカイ、しかし音楽の魅力はカイと先生を必然的に導く。そしてショパンとの出会い。ピアノ弾きにとって、ショパンはその奏法においてだけでなく、その響きにおいて、避けては通れない相手なのだ。
性的表現について、ピアノ教室で子供さんを教えている先生、あるいは小さな子供さんがピアノを習っているお母さんにとって、心配されるのは良く理解できるのですが、いくつかの表現はカイのおかれている環境を限られたスペースの中で表現することを考えるとやむを得ないのではないかと思います。大体テレビのバラエティーショウなどほとんどそれに満ちているし、そのテレビ番組は番組自体が下劣なのに対し、この作品がそれを扱うには理由があり、そして作品自体は素晴らしいのですから(これは私が男だからかもしれませんが)。
![]() | ピアノの森―The perfect world of KAI (1) 一色 まこと (2005/04/14) 講談社 [音楽・クラシック漫画コミックス] 価格:¥ 540(税込) 1500 円以上国内配送料無料 この商品の詳細を見る 森のピアノは、その少年を待っていた。 |
【カスタマーレビュー】
小学校のそばにある通称「ピアノの森」と呼ばれている森には、誰が弾いても音を出すことができない壊れたピアノが捨てられており、そのピアノが、夜な夜な、ひとりでに鳴り出すことから、オバケピアノといわれていた。
ピアニストを目指す転校生、雨宮修平は、そのピアノを鳴らしていたのがオバケではなく、ピアノを一度も習ったことがない一ノ瀬海(カイ)という少年であったことを知り、そんなピアノで人を包み込むような優しい音色を響かせるカイが、天使にも悪魔にも見えるのだった。
天賦の才能に恵まれ、枠の中には納まらない自由奔放な演奏で聴衆を魅了する自然児カイ、秀才ではあっても天才ではない限界に苦悩する修平、失意の過去を持ち自分の夢をカイに託す元天才ピアニストの音楽教師阿字野、カイの母親で色街の娼婦でもあるレイちゃん、知恵遅れのハンディを背負いながらも心美しい少女亜理ちゃん、ちょっと小生意気だけど本当は繊細な美少女「便所姫」。そんな個性的で魅力溢れる登場人物たちが織り成す、ほのぼのとしたテイストが効いた胸にしみる人間ドラマは、難しいクラシックを題材とした漫画という偏見が入り込む余地がないほど面白く、クラシックに全く興味がないという人が読んでも、病み付きになること請け合いだ。
ちなみに、この「ピアノの森」は、2年以上の休載を経て、ようやくこの4月から連載再開となっている。休載の真相は知らないが、挫折とはほとんど無縁の天才カイの青年期以後をどのように描いていくかは、おそらく、作者にとっても相当悩ましい問題であっただろうことは、容易に想像できる。クラシック、それも同じ天才ピアニストを題材とした感動の名作漫画の先達としては、さそうあきらの「神童」が挙げられるのだが、休載前までの展開は、それ以上であったといっても過言ではない。
長期休載期間の間に、どのような構想が練られていたのか、今後の展開が楽しみだ。
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